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自然と共に生きる 唯一無二のスタイル

更新日:2020年10月14日

Kazen 花然 松下ひとみ さん




お土産のリースが原点


「早速なんですけど、お花のお仕事に入ったキッカケを教えてください」


私が春野の自然に囲まれたところに嫁いで、ある時にお友達がスキーのお土産でリースを

くれたんですね。蔦を輪っかにして木の実をつけたシンプルなものでした。

それを喜んでいたら、お義母さんが、「これ全部うちの山の中にあるよ」と言ったので

お義母さんに連れて行ってもらって、材料を採って創ったところが原点ですね。

自分で作ってみたらすごく楽しくて。それをお友達にあげたりして。

そこからくる日もくる日も山に入っては蔦や木の実を採ったり

家庭菜園用の畑にお花の種を蒔いてドライフラワー用のお花を育ててみたりして

お友達にプレゼントしていました。それがもう30年くらい前ですね。

だから今は生花ですが、私はドライから入ったんです。

当時は私と同じように春野に嫁いだ奥様達と何か一緒にやろうということで

私が教えてみんなで作って、春野の産業祭で販売したのが最初の最初です。


「お花の仕事をする前は、何かものづくりはされていたんですか」


何もやっていなかったですね(笑)花嫁修行で、生け花くらいはやっておいた方がいいと

思って会社の福利厚生でやってはいましたが、それを仕事にしようとは思いませんでしたね。嫁ぎ先が副業でお茶の葉を生産していて、主にお義母さんがやっていたんですけど

私も手伝ってみようと思って、東京や京都にいった時に見た、今で言う「煎茶バー」の

ようなものをやろうと思ったこともあったんですよ。

その時は子供もいたので、お茶は少し厳しいかなと。でも何かしたいと思っていたところに、お友達からお花を教えて欲しいというリクエストがあってそこからお教室が始まって。お花だったらお家でできるし、子供がいても大丈夫かなと思いました。


「ご結婚される前は?」


旅行会社で旅行を売っていましたね。ツアーを組んだりもしていましたね。

結婚して退職してお家にはいりました。


「専業主婦になる方も多いですよね」


そうですね〜。でも、何かやりたかったのは確かですね。そんな中お友達からのリクエストをもらってこれは仕事になるかなと思って、今につながっているのでお友達には感謝しています。現在オーダーとお教室を展開していますが、1つのお教室から今では9教室までになりました。



日々模索する自分スタイル


「お花の仕事のやりがいや面白みを教えてください」


レッスンでは、「お花が楽しい」と思ってくれる生徒さんがいることが、やりがいになっていますね。お花は無くても生きていけますけど、生活を潤すものだから、多くの人に良さを知っていただきたいですが、今はお花が身近になくなってきていて興味の無い人も多いと思います。そういった方達たちにどうアプローチしていくかを考えていますね。

お家に花が一輪でも二輪でもいいからあって身近になったらいいなと思っています。

私の祖母は「お庭に百種類のお花がある」と言っていました。

今はお庭を持たないご家庭もあるから、お花を育てる環境が少ないんですよね。

身近にあって目に入るだけで癒される、そういう家庭が増えたら

子供達が大人になった時にも、お花が身近にある環境になるでしょうね。


「インスタを拝見しましたが、生き生きさが伝わってきますよね」


うれしい!

色も同じトーンが多いけど、お花と通じ合っているから作れるのかなと。

花を選ぶときは自分の心が映し出されるから、気を付けていますね。

花を活ける時にはネガティブにならないように注意しています。

私のポリシーとしては、週三回市場に行って仕入れて新鮮なお花でつくりたくて

最近は店舗が必要かなあって思ってるけど、やっぱりお店があると在庫でつくるので

新鮮じゃない。お花は生き物だから難しいんですよね。

自分のパワーが少ない時、お花に伝わるような気がするんです。

だから自分のマインドをコントロールするんですよ。私も元気に花も元気に作品も元気に。

お花も生き物だからそういったことを感じていると思うんですよね。

私、花の仕事についてから病院にいったことないんです(笑)

保険証使ってないですもん、本当に。

風邪もひかないですから、やっぱりお花から元気もらっているんですね。


「生きているもの同士、お互いパワーの交換をしているかもしれませんね。インスタ映えするのも生命力が感じられるからだと思いますよ」


私は自然を切り取ったようなものをつくりたいと思ってるんですね。花や木が植わっている姿とか、つたが垂れ下がっているところとかが好きで運転してても見ちゃう。

職業病ですね(笑)

それを自然に表現するのが私のスタイルですね。


「だから違和感がないんですね」


お教室にも通って一級の資格もとったけど、いろいろな所に習いにいってないんですよ。

自分でスタイルを確立するしかないかなと思ってやってきているんですけどね。

この人のスタイルいいなと思ってレッスンを受けにいったことはあります。

やっていうるに、そこからかけ離れていって自分のスタイルが確立したのかなぁ

始めた時とはスタイルが違いますし、自分にとっての心地いい花も変わりましたね。

やり始めたときは、こんなにグリーン使ってなかったですね。

「真剣にやっていこう」と思っていた時に

自分のスタイルや好きな花を真剣に考えましたね。



現状に満足しないからこその葛藤と不安


「今の活動を拝見していると、お花屋さんの新しいロールモデルになると思いますよ」


私はフローリスト養成講座をもう少し広げていきたです。

今は子育てをしながら働いている方とお仕事をしながらも何か得ようという、お二人の方が受講してくれているんですけど、本当に頑張って欲しいなと思っています。

子育て中に、「子供達が巣立ったとき、私どうやって生きていくんだろう」とか、

「何もなかったらどうしよう」と思っている人たちも多いと思います。

私はもともと花が大好きで始めたわけじゃないんですよね。

だから花が大好きっていう人じゃなくても、将来何かやりたいと思っている人たちに

生きていく楽しみを見つけて欲しい。

自分が生きる糧を見つけてほしいので、その選択肢としてお花がいいなと思っている方に

受講していただきたいなと思っていますが、どうやって発信したらいいかなって。

難しいんですよね。


「このサイトがお役に立てればと思いますね」


今どうやって情報発信していったらいいか悩んでます。SNSもやっているんですけどね〜


「ブランド価値も考えないといけないですよね」


手探りですね。お店持った方がいいかなと思う時もありますが、

ブランディングで相談している時に、大丈夫ですよって言っていただいて安心してます。


「お一人でやっているから不安になることも多いですよね」


忙しい時はいいけど不安が押し寄せてくることはありますね。

ひとりでやっている葛藤はありますね。


「おそらくですが現状に満足しないで進化しているから余計に不安になるんですよね。

その中でしっかりとスタイルを確立しているし、できるのはすごいですよ」


やりながら変えていってる感じです。他にうまくやっている人もいるからスタンスを考えています。実際に今すごく考えていますし、いろいろ難しいなという局面にきていますね。

今まで走ってきて、初めて大きな壁にぶつかっています。

今までよりも高みにいきたいのか、今やらないと後はないぞとか。

いろいろ考えています。


「誰でも同じようにできる仕事ではないですよね。」


そうですね。もう一歩上に行きたいという気持ちがあるんでしょうね。

考えるからの壁なのかなと。

今いる生徒さんに対してもっと成長しなきゃという気持ちからじゃないですかね。

もっとお教室たくさんやっている人もいるし、どうやってやっているのかなと、

上は見ているとは思うんですけどね。


「活動している内容のカテゴライズが難しいですね」


いい人がいれば一緒にやらないって思ったこともありますが(笑)、

同じような人が集まれば集まるほどそれぞれスタイルが違うからね。

私がもう一人いたらって思いますよ(笑)



自然から学ぶ、吸収する「感覚」


「オーダーはどのように受けられているんですか」


電話やメール、ラインやフェイスブックなどいろいろですね。

インスタに載っていたあの感じでというのはたまにあるけど、

いついつ誰に送るからっていうオーダーですね。

予算とどういった所に送るのかを伺って色などの希望があれば聞きます。

年令も聞きますね。あとは「かわいい」とか雰囲気を聞きます。

年令によっての差はないけど、情報がない時は発注者の方の雰囲気によせますね。

送られる人、送り主の両方に満足していただけるようにしてます。

昔は悩んだけど、最近は市場で一番いいなと思っているお花を買って

それに付随したもので揃えていますね。

選びに行った時の空気感や旬を考えて選んでいます。

主役から選んだり添える花から選んだり。

今日はこれが好きっていうその日の自分の感覚で選びます。


「感覚で選んでいるんですね」


私はなかなか王道は選ばずに、感覚で選びますね。

オーダーの時は少し意識しますが、レッスンの時は

私の花選びが好きっていう方が多いので期待を裏切らないようにしていますね。


「感覚はその都度違うし感性という言葉に置き換えてもいいと思いますが

何かアップデートするためにやっていることはありますか」


特にやってないですね(笑)生徒さんは私の色選びが好きってくれるんだけどそれに対してもね〜特に(笑)

あえてあげるとしたら美術館には行っています。

特にはやってないから、アップデートしている意識もなくて

休日自然があるところに行って、葉っぱとかいろいろなものを見たりするだけで、

特別なことはしてませんね。


「自分が好きなものを合わせて作っている感覚ですか」


市場に行って選んできますが、理屈じゃないのかもしれませんね。

私は反対色を使うような冒険はしないので、そういったところが

好きといってもらえるんですかね。


「冒険するっていう言葉で分かりました。冒険すると不自然になっちゃうんじゃないですかね。自然な形や色だから良いのだと思いますよ。花からのパワーがそのまま出てきていると思いますよ」


そうですね。自然から勉強させてもらっているんでしょうね。運転しながら見ちゃうくらいだから意識しなくてもそこから吸収しているのかな。

通りすがりに生えている野ブドウとったら怒られるかなとか考えている(笑)

青がきれいで作れない色なんですよ。そういうのが好きなんですよね


「勉強する意識がなくてっも拾って吸収しているんですよね」


レッスン受けたほうがいいかなと思うこともありますけどね。

先日フランスに行った時は受けなかったですけど、お花を買って束ねたりしていましたよ。

普段使っている鋏をもっていたんですけど

教会に入ろうとしたらビビーって鳴っちゃって(笑)

束ねたものをホテルでも飾ってくれるんですよ!ありがとうってね。

日本だと考えられないですね。



一緒に生きていこうと思えるものを

見つけられるシアワセ


「お花屋さんって良いお仕事ですね」


思うでしょ!


「お花をもらっていやな気分になる人はいませんよね」


本当にいい仕事だと思いますね。

裏事情は大変ですけどね。本当にありがたいお仕事ですね

人の気持ちを高める続けられるような、魂が宿っているような花を作っていきたいですね。

フリーランスでやっている私が作る花は一味違うと思います。

だから花をずっと作りづづけて、

期待に答えていくには元気で心が整っていなきゃと思いますね。

振り返ってみると、お嫁にいってお花に出会って良かったなと思います。

生きていく何かが無いと自立できませんよね。

だから自分で生きていく糧が女性みんなにあるといいですよね。

今の若い人たちは割といろいろなことを考えているんじゃないかな。

「自分で自分に何か欲しい!」とはみんな思っていると思いますよ。

お花は自宅でもできますからね。自立したい女性を応援していきたい気持ちは強いですね。


「今までいろいろチャレンジされてきて、頑張っている女性に対して

アドバイスはありますか?」


私は花がパートナーだけど

パートナーと言えるようなものを見つけられると幸せですよね。

夢中になれるもの、一緒に生きていこうという人や物に出会えたらすごく幸せですよね。

一緒に頑張って生きて行こうよと。私はそういうものが花なんです。

私は花に対していつも思ってますよ。

そういうものと巡り合えたら人生幸せですよね。そういう私は幸せなのかな(笑)

仕事に対しては、ここで終わりたくないっていう気持ちがあるで

もう一歩高みに行きたいですね。





Kazenさんの詳しい内容、またオーダーなどはHPからどうぞ。

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