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自分の現在位置を動かし続ける 「引き寄せ」スタイル

Lily's cake 大庭 由利恵 さん





お母様とのお菓子作りが原点



「早速ですが、お仕事を始めるきっかを教えてください。」


幼稚園の頃に「大きくなったら何になりたいですか」って夢を聞かれてた時に

ケーキ屋さんとアイスクリーム屋さんって書いてました。

小学生になった時に母と夏休みにクッキーを作ってクラスメートに配っていて、

それが毎年恒例になって続いていたんです。

小学6年生の時にドラマでパティシエのドラマを見てこんな職業があるんだって思って。

中高と過ごして進路を考えた時に、幼稚園の頃から夢見ていた、お菓子作りを学ぶために

専門学校に行こうと思いました。

私が通った学校は東京にあるんですが、製菓は夜間しかなかったんです。

そこで昼間は栄養士の勉強をして夜は製菓に通って、同じ学校の中で2つのコースに通わせてもらってその時は栄養士になるつもりはなかったんですが、

今は栄養士がいきているので助言してくれた母に大感謝です。

バイトも就職もケーキ屋さんで、

浜松に戻ってくるタイミングがあったので帰省したのですが

母の影響がとても大きくて、今の工房も母親の実家をリフォームして使っています。



なるべくしてなった感じですね。


そうですね。母にうまく誘導されていたのかもしれませんね。



お母様が本質を見抜いていたんですかね。


そうかもしれないですね。

興味があることがお菓子関係だったのでそこを育てようと思ってくれたんですかね。

母はもう亡くなってしまったので聞くことができないですけど。

振り返ってみても、今までお菓子の事以外はやってないですね。



結果としてお仕事につながっているのは運命ですね。


ありがたいことに今は工房を持っていますが最初の一年は自宅で注文制で

ひっそりとやりながら、イベントも出たいなと思っていました。

工房は辺鄙なところにあるんですが、そういったところでも商売ができる時代だったから

1人でもやっていけていると思います。



今の工房を開く前、候補にあがっていた物件はどちらにあったんですか。


街中です。私の夢の一つに、お酒が好きなこともあって、

お酒とお菓子のセットをやりたいと思っていて。

お酒を飲んだあと、ちょっと甘いものがほしかったり、コーヒーが飲みたくなったりするので車のことを考えなくてもよい中心街ではない街中が良かったんですね。




ご縁がつながり、動き出すきっかけに

試行錯誤の店舗運営



もともとお一人でやるつもりだったんですか。


東京ではお店につとめていましたが、オーバーワークで体調を崩してしまって浜松に帰ってくることにしました。

浜松に帰ってきてからも働きましたが、バイトで時間的に融通が効くようにしました。

27歳の時に働いていたお店が閉店になってしまいましたが、タイミングよくケーキのお仕事をいただきました。

そこから1人でやろうと決めて動き始めました。



お客様はどのようにして情報を得ているんですか?


ほとんどがInstagramですね、ホームページもないので。Instagramと

Facebookだけでやっています。

Instagramがメインですね。

あとはイベントに出店してお客様に覚えていただいています。

Instagramをずっとチェックしてくれていて

遠方からこんな小さな店舗のためにいらしてくれるので感謝ですね。



実店舗をもっているから販売できるのは強みですよね。


そうですね。作っておいて良かったなと思います。

振り返ってみると、とても恵まれていたなと感じます。

わかりにくいところにあるんですが、

隠れ家的で良いですねってお客さまがポジティブに変換してくれます。ありがたいです。



実店舗の方は今曜日等を絞って開店されていますが、最初から考えていたんですか?


最初の方は注文制にして自分の時間等も作りながら運営した方がよいなと思っていました。

しばらくそのスタイルで営業していましたが、実店舗の場所とかも広めて行かなきゃと思って月一回お店を開けるようにしました。

週末はイベントに出たいので第三金曜日に開けて、去年の夏から始めましたが暑い中並んでくださって、すごく嬉しかったです。

もう1日開けたいなと思って、曜日を変えてみたりイベントで様子を見ながら

試行錯誤を繰り返しました。

その結果、毎週金曜日にオープンするようにしました。

すると、イベントとかで「毎週金曜日開いてるんですよね」って聞かれることが多くなって二ヶ月くらいで定着しました。

金曜日って覚えてもらえたので、半休とってきましたっていうお客さまもいて。

今はコロナの影響もあり、金・土曜日にOPENするように致しました。



1人で経営されていると自分で決められるから良いですよね。


そうですね。自分のペースでできているので楽ですね。

自分のやり方があってそれを他の方に強制もしたくないので。

私の性格上ワンマンになってしまって嫌な思いをさせてしまう方も

多くなってしまったんですね。

それを経験しているので、みんなが幸せに働けるためには

私は1人でやったほうが良いかなと判断しました。

カフェとかもやってみたいですが、もう少しじっくり考えていきたいですね。





栄養士の勉強を活かして

友達のために作ろうとおもったお菓子



Instagramのプロフィールやタグでグルテンフリーの表記がありますが、

最初から考えていたんですか?


栄養士の免許もとったので何かに武器として活かせないかなと思いました。

パティシエはたくさんいますが栄養士の売りにしている店もないし

他の人と差別化できるところかなと思いました。

友人が20代半ばで先天性の糖尿病になってしまったんですね。

今まで食べられていたものもダメだし、制限もあって

その時に「この子のために作れるものはないかなこの子が食べられるお菓子ってないかな」と思ってそれがきっかけですね。

お世話になったお客さまも糖尿病で間食なんてできないくらい制限が多い人でした。

やっぱり糖尿病に対してのお菓子が必要だと思って糖質オフを強化するようにしました。

健康な方が食べても良いですからね。



糖質オフダイエットとかも流行って時代のニーズにもあっていますよね。

糖質オフやグルテンフリーを謳っているお菓子屋さんはあまりありませんよね。

そういった面から興味を持ったお客さまもいらっしゃるんじゃないですか?


同じ食べるんだったら健康的な方が良いと思いますし、

オマケがついてくるみたいにちょっと糖質オフ。

糖質オフがメインじゃなくて美味しく食べてなおかつ糖質オフだったら良いですよね。




材料を選ぶ楽しみも

自分で選んだ食材を使うこだわり



仕入れはどのように行っていますか?


いつもお世話になっているお店で一括で購入しています。

どうしても欲しいものがあれば自分で買いに行きますね。

オーガニックのものとか使っています。

自分の作りたいものに合う材料を探している感じです。



季節ものの果物なんかは自分で探しにいったりするんですか?


苺農家さんを教えてもらって、そこの農家さんだけで作っている苺があるので

それを仕入れさせてもらっています。

袋井の農家さんですが、これもご縁ですね。



ミラクルが起きまくってますね(笑)


引き寄せがあるんですかね。その苺香りもよくてとっても美味しいんですよ。



フルーツを選ぶ基準はあるんですか?


香りを確かめたりします。

その時おいしい苺も違いますし、ケーキに合う合わないもあるんです。

香りを楽しんで欲しいときは香りの強いものを選んだりしています。

何種類か混ぜて使うこともあってお客さまから苺の違いがわかりましたって

連絡が来たりしましたね。

食べ比べができる楽しみもお伝えできたらいいなと思います。

ブルーベリーも浜松産があるので、なるべく浜松産のものを使うようにしてます。

お客さまにはどこ産かということをお伝えしますね。

地元で取れたとなると安心感が増しますよね。

いろいろフルーツを探すことも楽しんでますね。

自分で選んで自分の美味しいと思うものを使いたいなと思っています。




料理づくりのルーツは家族に

人にあげたくてお菓子を作る


クッキーづくりから始まったキャリアですが

もともとものづくりが好きだったんですか?


ものは作っていなかったですが、もともと料理が好きだったんだと思います。

3歳くらいのときに包丁が持ちたくて、料理がしたかったんだと思います。

祖母は包丁を持たせてくれたんですが、祖父が危ないからと止められてしまって。

その時の残念な気持ちは今でも覚えているんですよ。

食べ物を作ることが好きだったんだと思います。

今思うと最初から食べ物だったんですね。



お母さまはお仕事はされていたんですか。


ずっと専業主婦でした。料理も得意でおやつは手作りおやつが出てきました。

そこも関係しているのかもしれませんね。



ルーツがそこにありそうな感じですね。

お婆様もお料理が上手だったんですか?


いえ、祖母は料理が苦手で、祖父が作っていることもありました。



思い出に残るお菓子エピソードはありますか?


専門学校の同窓会があってちょうどバレンタインの翌日開催だったので、

手作りでチョコを持っていったんですね。バレンタインのチョコだよーなんて配って

そのチョコどうしたのって聞かれたから、作ったんだよって答えたら

その場に居合わせた友達がいっせいにひいて(笑)既製品だと思っていたみたいで。

これが引くってやつかと。一斉に同じ方向にのけぞって、

動画とっておきたかったですね(笑)

よく考えてみると、自分で食べるよりも人にあげるために作っているんですね。

夏休みのクッキーも友達にあげることが目的だったんです。

最初は母と作るだけだったんですが、母がお友達にあげたらと言ってくれて。

そこからですね。そこも母の影響ですね。




流行には柔軟に

自分の「やりたい」と「センス」を大切に



東京に行かれることもあるみたいですが、勉強のためですか。


東京の専門学校だったので友達も多いですし、勉強も兼ねて行きます。

お菓子屋さんを見るもの目的ですが、かっぱ橋にいって調理道具を

自分の目で見て購入することも目的の一つですね。

必要なものはなんでも揃っていますしね。

いろいろ見て回りますが、流行りはなるべく追わないようにしています。

そうすると自分が無くなってしまいそうで。

情報としては入れておきますが、メインにすることはないですね。



ケーキやお菓子を作るうえで、一番大切にされていることは何ですか?


やっぱりグルテンフリー、糖質オフにできるもの。

難しければオーガニックを使った体に優しい安心安全な材料でつくることですね。



他に心掛けていることはありますか。


たまにデコレーションのリクエストで、

他の方が作ったものの写真を持ってこられることがあるんですが、

私の作品ではないので、お客さまに説明をして納得していただけたら

お受けするようにしています。

たとえばお雛祭りなどによく使われているお人形のデコレーションなどは

体に優しくないものだと思っているので使用しませんよ等、説明をしています。



なるほど〜。そこまでするにはなかなか自信がないとできないと思いますが

ご自身の中で基準などは設けられていますか?


そうですね、ますは自分がやりたいか、やりたくないかですかね。

自分のセンスに合うか合わないか。

良いものは流行りでも何でも自分流に取り入れますが、合わないものはやりませんね。

仮に一度そういったオーダーを受けてしまって、お客さまが喜んでくれたとしても

自分が納得できないオーダーが増えてしまうと、

私のものではないものが世に出てしまうのが嫌ですね。

うちはデコレーションの見本なども作っていないので

その時のフルーツの大きさや味で変えているので

全く同じものはないと思います。



感性が重要になってくるお仕事だと思いますが、感覚を研ぎ澄ますために

されていることはありますか?


お店を始めてから生花に通うようにしました。アレンジメントではなく華道の方です。

日本の華道には法則があってきれいに見えるように考えられたものがあると思います。

空間を考えるのに重要だと思って華道に通っています。

日本の生花の引き算の美学を学びたいと思って通っています。

実際に役に立っているかは分かりませんが(笑)

まだ一年ですが、これからも勉強していきます。

お店を始める前は、美術館によく通って間の取り方などを見ていました。



ビジネスに関するマーケットリサーチなどは行っていますか。


特にしていないですね。Instagramをみていればものすごい量の情報があるので

「今はこんなデコレーションが流行っているんだ」とか

「こういう食材が人気があるんだな」とかみんなと同じが嫌なので、

何かをするにしても形を変えたりすこしヒネリを加えたいんです。

小学校1年生の時に祖母が買ってくれたランドセルが、形と色がみんなと違って

とっても嫌だったんですけれど小学校6年生の時には好きになっていました。

もしかしたら、その体験が「人と違っていても良い」という原体験かもしれませんね。

母も「人と同じ色は嫌だ」と同じようなことを言っていて

そのDNAを受け継いているのかもしれませんね。




全ては「思うこと」から始まる

自分の現在位置を動かし続ける


今までのお話を伺っているとものすごく「引き寄せ」が強いと思いますが

ご自分で気がついて部分はありますか?


何となく、あれやってみたいなということは常に思ってるようにしています。

目標として思って、実際にどうやったら可能になるのかのプロセスを考えているから

何気ない会話の中で出したり、言わないと実行にうつさないタイプなので友達とかにも

やりたいことをどんどん話をして。

その中の誰かが興味を示してくれて違う人と出会えたり。

思わないことには何も始まらないし、

松下幸之助さんも同じようなことをおっしゃっていて確信がもてました。

一時期やりたいことリストをつけていて、チェック項目をつけて毎日書いていたんです。

それをクリアしたらチェクしていくことをしていました。

今自分がどこまでできるようになったのか、本当にやりたいことは何なのかが分かるし

自分の現在地を確かめるためにやっていました。

物件を探しているときには間取りも考えていました(笑)

今でこそチェクリストはつけていませんが、自分の中で年単位では考えていますね。

チェックリストの中にはお店を持つという項目もありました。

性格的にチェックするのが好きなので、

やらないとチェックできないのでやっちゃうんですよね(笑)

書き出すのが好きなので、日記に何でも書いてた時期もあって、

たまにそれを読み返したりもしています。

ステイホームでも、自分を見つめ直すよいきっかけと時間になると思いますよ。

やりたかったけど、忘れていることも思い出すかもしれませんね。



なるほど、そうやって振り返って自分の内面を日々アップデートして

自分との対話をしているからブレずにやり続けていられるのだと思います。

いろいろなことがプラスに動いているんですね。

それでは最後の質問ですが、世の女性の方々に一言お願いします。


そうですね、さっきお話した自分の現在地の確認は

必ずステップアップにつながると思っています。

私の場合はやりたいことリストだったり日記でしたが

人それぞれにツールはあると思いますので、何かそういったものがあった方が

現状維持ではなく前に進みやすいのではないかなと思います。

きっと誰でも向上心を持っていて、いかにして揺り動かすか

そのための方法はきっとあると思っていて、

そうすることによって毎日が新鮮になる気がします。

これからも少しづつでも良いので、自分の現在地を動かしていきたいなと思います。







大庭さんの活動内容などはHPやSNSをご覧ください。


Instagram

lilys_cake29






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